院長のひとくちメモ

52. 線維筋痛症その2

この疾患は結合組織炎とか結合線維症など多彩な病名でよばれていましたが数年前から線維筋痛症という病名で統一されました。
その後友の会が結成され、そのご尽力により次第に市民権を得てきたように思はれます。
以前は、こちらから患者さんにこの病名を申し上げてもあまり納得される方はいなかったのに、最近は患者さんのほうからこの病気ではないかと、しかも大変な失望感をもって来院されることが多くなり隔世の感があります。

なかにはSTAGEⅢ以上の重症の患者さんもおいでになりますが、多くの患者さんは軽症(STAGEⅠ~Ⅱ)で日常生活も自立されており、カウンセリングや薬物療法で症状が悪化することは少ないように思います。
過度の心配や失望はしないようにしましょう。

また、日常生活が困難であったり介護が必要な重症患者さんには長期の医療費も大変です。身体障害者手帳の交付も可能で医療費が免除されることもあります。
是非、主治医の先生にご相談ください。

線維筋痛症

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